どうも、カラス君です
みなさんはオマモリズムという道具をご存知でしょうか?
今この記事を読んでいる読者さんがあがり症であるなら、あるいは緊張しやすい方であるなら調べたことがあるかもしれません。これは緊張緩和のアイテムの一種になるのですが、品切れが続出するほどの人気アイテムです
なぜこのオマモリズムがこんなにも売れているのか、その理由や実際どんな効果があるかなどを調べていきたいと思います
この記事で調べられる内容は以下になります
・オマモリズムがどういったアイテムなのか解説
・オマモリズムの購入者心理
・オマモリズムの魅力
・オマモリズムの効果が出る仕組み
目次
オマモリズムについて
オマモリズムは一定のリズムで振動する簡単な機械なんですが、あがり症を緩和するのに役立つとの事で、かなり人気があります
試しにアマゾンや楽天で商品を探してみると、ほとんどが品切れ状態だったり、品薄だったりで手に入れるのが難しいのが現状です(2021年現在はまた買えるようになっているようです)
↑筆者がamazonで調べた際、オマモリズムが売り切れていた
しかもこのオマモリズムは2,000円前後と決して安くはありません。レビューを見ても効果があるという声もあれば、効果が無かったといった声、両方が散見されます。それでも、なぜこれだけ売れているのでしょうか?
次は、そんな購入者層の心理に迫ってみたいと思います
物は試し
あがり症を持ってる方というのは、「可能なら魔法のように一瞬で緊張を治してしまいたい」といった気持を誰でも持っていると考えています(実際私もそうです)
試しに2,000円前後で症状を誤魔化せられる可能性があるなら試してみるかといった気持があるのではないでしょうか。その場限りでも良い、症状を軽くしたいと何か本当にお守りを求める気持ちで購入しているのではないでしょうか
どこもオマモリズムが品切れ、品薄状態なほど売れているという事は、そういう風に考えている方が多数なのではないかと考えています。しかし需要の高さが見て取れますね。私や記事を見ているあなたが思っている以上に、あがり症や緊張に悩んでいる方が多いということですね
オマモリズム、どんな点が魅力的?
道具として身近に持っておけるといった、まさに「お守り感覚で持っておける」事が、ここまで売れている大きな理由なのではないかと思います。自律神経訓練法や認知行動療法は効果はあっても、自覚できるようになるまでにはそれなりの時間がかかります
ですが、こういった道具なら買った瞬間に効果が出る+普段から持ち歩けるのでそれを期待して買う方が多いという事ですね
また、心理学的効果としてプラシーボ効果というものがあります。これは思い込み効果というもので、例えば不思議な味のする何の栄養分もない飲み物を「これは現代科学を結集して作った最新の栄養ドリンクで、飲めば疲労なんて簡単に吹き飛んじゃうよ~?」と言われたとしましょう
そうすると、栄養的には元気になれるものは摂取していないのに、不思議と元気になってしまったように感じるというものです。このプラシーボ効果も相乗効果として期待できるでしょう
あとは、単にあがり症に効くグッズというのが少ないのですよね。直接的に効くのは、私はオマモリズム以外に聞いたことがないですし、調べてもみつかりません。ただ、私自身が見つけたものでは「AXF(アクセフ)」という物があったりします↓
実際に、オマモリズムの効果が出る仕組みを解説
では、オマモリズムには実際どんな効果があるのでしょうか?
オマモリズム自身は振動するだけの単純な構造…それで得られる効果とはなんでしょうか
それは、「引き込み現象」です
以下オマモリズム公式サイトより引用
”引き込み現象”とは
人は脳波、心拍、息づかい、運動時の筋肉の同期などに常に生体リズムを伴っている。これらの生体的なリズムは自分とは異なる外界から、感覚器官を通して与えられる周期的入力に影響を受け、その内外のリズムの間に同調現象(この同調現象は一般的に「引き込み」と呼ばれている。)を生じることが、発達心理学の分野などで証明されている。【1】【2】【3】
母親と抱いた赤ちゃんの心拍が同じ周期になったり、聴いている音楽のリズムの周期に合わせて無意識に運動リズムが変ったりするのもこの現象です。この「引き込み現象」を応用した研究が様々な分野で行われており、人と外部環境を結ぶ重要な手段として今後実用化されていくと考えられる。研究例としては“歩行者に対して聴覚から周期的音入力を与えることに歩行の安定化を行った研究”【4】、“人間-ロボット間のコミュニケーションにおける引き込みを起こさせる動作リズムの研究” 【5】や“音楽的ビートや映像的ビートの知覚に及ぼす局所的な「引き込み効果」の研究”【6】などがある。
【参考文献】
【1】渡辺富夫 1999 コミュニケーションにおける引き込みと身体 NeonatlCare.Vol.12,No.2,122-128
【2】Condon,W.S., & Sander, L.W.1974,Neonate movement is synchronized with adult speech.Science,Vol.183,99-101
【3】清水 博 1992 生命と場所 NTT出版、13-78
【4】渡邉淳司 2001 歩行周期の誘導 日本バーチャルリアリティー学会弟6回大会論文集
【5】小笠原 嘉靖 2004 The Annual Conference of the Japanese Society for Artificial Intelligence 2B3-05
【6】長嶋洋一 音楽的ビートが映像的ビートの知覚に及ぼす引き込み効果 日本音楽知覚認知学会平成15年度春期研究発表会資料 19-20 2003
これがオマモリズムの効果の正体です。この引き込み現象による生理現象が、あがり症によく効くという理由です
引き込み現象による具体的な効果は?
人は外部からの振動を受けると、引き込み現象によりその振動に同調しようとします。つまり、落ち着く振動を外部から受け続けるとどうなるのか?
そう、その落ち着く振動に同調しようとするんです。とても原始的ですが、原始的故に単純に効果があるという事ですね
普通なら心臓が破裂しそうなほどバクバクしてしまう、しかし、オマモリズムによる一定の振動が穏やかな鼓動への引き込みを行ってくれます。また、一定の安定したリズム運動には「セロトニンの分泌作用」があります。セロトニンは「幸福のホルモン」とも言われ、ストレスに対して効き目のある脳内物質です。このセロトニンによるストレス耐性も大いに期待できるところです
![]() | 【Newオマモリズム】緊張アガリ震え防止用リズマー(型番UKM2032B) 価格:2,550円 |
あがり症の根本的解決にはならない、しかし…
しかし、残念ながらオマモリズムを使ったとしても、あがり症を解決する根本的解決にはなりません。ならばどうするか、他の方法と合わせて相乗効果を期待していけばいいと考えます
自律神経をしっかり整える習慣を徹底し、イメージトレーニングで成功した場面を何度もシミュレーションし、やれることは全てやってきた。でも、やっぱり一抹の不安は拭い去れない
そんな時には名前の通り「お守り」として持っていて良いのではないかと思います。あがり症の時何が恐怖って、そういう場面になった時に「この場所から逃げたいけど逃げられない!」って強迫観念的な気持ちに襲われるんですけど、逃げられない状況にお守りがあればどうでしょうか?
何もないよりかはマシですよね。そういった点で少しでも安心感を得て不安をコントロールできる可能性が高まるのであれば、頼るのも手だと私は思います
根本的解決も一緒にしていこう
あがり症の方はその症状ゆえ自己肯定感(セルフイメージ)が低い方が多いので、どうしても自分自身に自信が持て無いという気持ちになりがちです
でも、そういった気持も正しい認知行動療法を行えば驚くほど変わってくるんです。自己暗示法やホメ療法など色々あります。そういった知識を得て、実際に行動に移せたのなら、それだけでもう改善の道を一歩歩みだしています
普段のそういった地道な努力で改善していき、オマモリズムでバックアップ。これが理想なのではないでしょうか
まとめ
最終的には、治せるのも、克服できるのも自分だけです。弱気にならずに自分を信じてあげましょう。まずは自分自身を信じてあげる事、それが大切です
でも、どうしても不安なら、頼ってもいいのではないでしょうか。オマモリズムに限らず、何か思い入れの品でも記憶でもなんでも。活用できるものは活用して役立てる、それも一つの手ではないでしょうか
それでは、今回はこのあたりで失礼いたします
【Newオマモリズム】緊張アガリ震え防止用リズマー(型番UKM2032B)